「整える」という言葉を、最近よく耳にするようになりました。
睡眠を整える。
腸内環境を整える。
生活習慣を整える。
「自分自身を整える」というと、少し抽象的に聞こえるかもしれません。私が大切にしていきたいのが、この「自分自身を整える」力を育むことです。
今回は、私がこの場所で一貫して語っている「自己調律」という考え方について、できるだけ日常の言葉でお話ししてみようと思います。
自己調律とは
自己調律とは、ひとことで言うと、他人の基準や社会の速度に自分を合わせるのではなく、自分自身の心と身体の状態に、丁寧に耳をすませ、整えていく力のことです。
キャリアの選択も、働き方の悩みも、実はその手前にある「今の自分の状態」から始まっています。
たとえば、転職を考えているとき。 条件や待遇を比較する前に、「今の自分は、どれくらい整っているか」を確かめたことはあるでしょうか。
疲れがたまったまま、焦りに押されるまま決めた選択は、たとえ条件が良くても、どこか長続きしません。
逆に、自分の状態が整っているときに下した決断は、多少条件が厳しくても、不思議と納得感が続くものです。「頑張る力」が不思議と沸いてくるんです。
自己調律は、この「決める前の状態」に立ち返るための実践です。
なぜ「調律」なのか
「調律」という言葉を選んだのには、理由があります。
楽器は、正しい音を出すために、まず調律から始まります。弦が少しでもずれていれば、どれだけ上手に弾いても、美しい音は鳴りません。
人も同じだと思うのです。
頑張る前に、走り出す前に、まず自分という楽器の音を整える。 ずれたまま鳴らし続ければ、いずれ音は濁り、糸は切れてしまいます。
一生懸命であることと、整っていることは、実はまったく別のことなんですよね。
私自身、そのことに気づくまでに、少し遠回りをしました(このあたりの経緯は、STORYのページで少しお話ししています)。
働く人にとっての自己調律
私がこの考え方を大切にしているのは、これが「逃げるための考え方」ではなく、「働き続けるための土台」だと思っているからです。
自分の状態を知っている人は、無理を続ける前にブレーキをかけることができます。疲れているサインに気づける人は、本当に大切な場面でこそ、力を発揮できます。
働く人が、自分を整える力を育む。
これが、自己調律という思想の、いちばん根っこにある願いです。
この先に
ここでお話ししたことをもう少し丁寧な言葉でまとめたものを、PHILOSOPHYのページに書いています。もしよければ、あわせて読んでください。
次回は、「自己調律師」として発信をするに至った想いを、少し具体的にお話ししようと思います。

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